第4回真室川スタディツアー伝承野菜編(根菜類)

公開日 2020年12月24日

更新日 2021年07月12日

 

      

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「根菜類」とは

 「根菜(こんさい)」とは、土壌中(地下部)にある部分(根・茎)を食べる野菜のことです。

  例)イモ・ダイコン・カブ・ニンジンなど

 真室川の伝承野菜としては、「甚五右ヱ門芋」「とっくりかぶ」「からどり芋」「最上かぶ」「地かぶ」があります。

「甚五右ヱ門芋」

 

 「甚五右ヱ門芋」は、町内小川内地区の佐藤家に、家宝のひとつとして代々伝えられてきたという里芋です。佐藤家のかつての屋号「甚五右ヱ門」にちなんでその名をつけられました。

 その外観は普通の里芋に比べやや長めであり、食感がやわらかでぬめりも多いです。芋煮にすると、芋の外側と内側の固さの差がほとんどなく、箸で簡単に切ることができます。切り口はきれいな白色です。

 里芋は通常親芋を食べませんが、甚五右ヱ門芋の親芋は、煮物などにしておいしく食べることができます。

 

生産者

 町内小川内地区で「甚五右ヱ門芋」を栽培している、最上伝承野菜農家「森の家」佐藤春樹さんに伺いました。

 → 伝承野菜農家「森の家」ホームページ

 

 

様々なテレビ番組でも紹介されています!

 ◇サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん(テレビ朝日)

  最年少野菜ソムリエの「緒方湊さん」が来町し、実際に収穫作業などを体験されました。

 ◇ZIP!(日本テレビ)

  番組内の「いただきます!日本全国うまいもんジャーニー」のコーナーで紹介していただきました。

「とっくりかぶ」

 

「とっくりかぶ」は、町内荒木地区の中川家のみで栽培され続けてきた地かぶです。可食部は短くて太く、中央付近がわずかにくびれ、下膨れた形がちょうどとっくりのようにみえることからこの名がつきました。

 生でかじってもかぶ独特の辛みが少なく、筋っぽさがなくサクサクと柔らかで水分が多いこと、可食部に比べて葉の部分がかなり長いことが特徴です。また、土から出た葉に近い部分の外皮は赤紫色になります。

 

生産者

 町内荒木地区で「とっくりかぶ」を栽培している、中川さんからお話を伺いました。

 

「からどり芋」

 

 「からどり芋」は、里芋の仲間で姿形もよく似ていますが、茎が赤紫色です。また、通常の里芋とは異なり主に親芋を食用とします。※もちろん子芋もおいしく、葉や茎も利用することができます。

 その食感はまるで上品な和生菓子のようであり、煮物にすればねっとりとしてきめ細かくなります。

 畑でも水田でも栽培できますが、翌年の種芋には、水田で育てたものが使われます。

 生の軟茎は甘酢漬けに、干した茎や芋がら(ずいき)は、冬の伝統料理「納豆汁」に欠かせない食材です。

 

「最上かぶ」

 

 

 長め、短めなど形は多様ですが、最上地域北部で多く作られてきました。

 土から出た部分は赤紫色になりますが、内部は白く肉質柔らかです。

 

「地かぶ」

 

平岡の「長左エ門かぶ」、小川内の「ねずみのおっぱ」など、最上かぶと似ていますが、形や呼び名が個性的な地かぶがまだまだたくさん存在しています。

 

 

 

 

      

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